まずは、一般的なサウナの入り方をご紹介します。水分補給からクールダウンまで、サウナを利用するときの流れを確認しておきましょう。
サウナではたくさん汗をかきますから、脱水症状を引き起こさないためにも、水分補給をしておきましょう。
まずは体と頭を洗いましょう。ほかの利用者へのエチケットとして大切ですし、皮膚が汚れている状態では汗をかきづらくなります。
温度や湿度にもよりますが、6~12分を目安に、無理のない範囲で入りましょう。また、サウナは座る位置が高いほど体感温度も上がるため、自分の座る位置が熱いと感じたら、なるべく下段に移動します。
サウナを出たら、かいた汗をかけ湯で流してから水風呂に入ります。目安は2分程度です。
水風呂から上がったら、体を軽く拭いて再びサウナに戻ります。サウナから水風呂の流れを、もう2回繰り返しましょう。
最後の水風呂から出たら、体を拭いて休憩スペースへ。リラックスできる姿勢で、しっかり水分補給をしつつ10分程休みましょう。屋外で外気浴ができる施設があれば、利用してみるのもいいですね。
サウナで体の不調や脱水症状を起こさないためにも、いくつか注意すべきことがあります。続いては、サウナに入るときの注意点を確認しておきましょう。
サウナに入る時間の目安は6分~12分程度が目安。初心者の方は、5分程でも大丈夫です。自分のコンディションと相談しつつ、無理のない範囲で入りましょう。
体調が優れないときや疲れがひどいときは、サウナの利用は控えてください。無理に入って体温を上げたりたくさん汗をかいたりすると、立ちくらみや脱水症状などのリスクが高くなってしまいます。持病のある方、妊娠中の方、10歳以下の子供も、利用をおすすめできません。アルコールには利尿作用があり、飲酒後は普段より脱水症状を起こしやすい状態のため、飲酒後のサウナの利用は避けましょう。また、食後すぐのサウナの利用も避けてください。食後は消化のために消化器系に血液が集中しますが、サウナで血流が促進されて消化器系の働きが低下しやすくなります。食事をしたら、1〜2時間空けてからサウナに入るようにしましょう。
発汗作用のあるサウナでは、1回入るだけでも大量の汗をかきます。サウナを利用する前、休憩中、出た後は、十分な水分補給を心掛けましょう。
湿度が低いドライサウナの室内は、汗をかいても不快感が少ないことがメリットですが、とても乾燥しています。そのため、乾燥で髪が傷むリスクがありますから、濡れタオルで髪を巻いて保湿することをおすすめします。
スポーツジムなどで、運動と合わせてサウナを利用したい方も多いはず。しかし、運動前に長時間サウナに入って体を動かすと、体温が上昇したままとなって、体に負担をかけてしまいます。そのため、サウナの利用は運動後がおすすめです。疲労回復効果も期待できるため、軽い運動後であれば心地良く体を休めることができるでしょう。運動後は、1時間ほどクールダウンしてからサウナに入ってください。
サウナ初心者の場合、サウナのマナーを守れるか不安に思う方もいるかもしれません。最後に、サウナ利用時に心掛けたいマナーについて見ていきましょう。
さまざまな人が利用するサウナは、体を清潔な状態に保つことが重要です。体を洗わずにサウナに入ると、皮膚の汗腺に汚れがついたままのため、汗をかきにくくなりますから、入る前は体と頭を洗いましょう。水風呂に入る前は、必ずかけ湯で汗を流してください。なお、水滴を垂らしてサウナに入るのもマナー違反になります。体や頭を洗ったら、ある程度水気を拭き取ってから入ります。
利用者全員がストレスなくサウナに入れるよう、室内での会話は必要最低限にしましょう。咳やくしゃみをする際には、タオルなどで口を覆うのもエチケットです。
サウナ室ではじかに座らず、タオルを敷いて座りましょう。自分のかいた汗は自分のタオルで処理することが基本です。サウナマットを敷いている施設や、座る場所に敷くためのバスタオルを貸し出している施設もあります。なお、タオルで場所取りをしたり、タオルを搾ったりする行為はマナー違反になるためご注意ください。
サウナ好きの人はみなさん、「ととのう」とよく言いますよね。
ではサウナに入ると、どういう状態になるのか。これは冬におこなった調査なのですが、サウナに入ると最初は「暖かくて気持ちいい」と感じて、副交感神経(リラックス・休息状態)が優位になります。でもサウナの暑さは人間の体にとって負荷だから、自律神経がそれに適応しようとして、交感神経(緊張・興奮状態)が活発化し、血中のアドレナリン(興奮物質)の濃度も上がっていきます。暑さに限界が来て、交感神経がMAXになったところで水風呂に入ると、最初は冷たいからここでも交感神経が活発になります。でも上がって外気浴をしていると、ホッとして今度は副交感神経が優位になる。自律神経は反応が早いから、交感神経から副交感神経へは一瞬で切り替わるんですけど、血中のアドレナリンは体中をめぐっていて、肝臓で代謝されてだんだん効果がなくなっていくので、半減するのに2分くらいかかります。つまり、水風呂から上がった直後というのは「副交感神経によるリラックス」と「アドレナリンによる興奮」が共存している状態なんです。リラックスと興奮が共存するのは、日常ではまず起こりえない異常な状態です。これが「ととのう」の正体だと思われます。だから最大限に「ととのう」ためには、この2分間がとても大事になってきます。
「ととのう」と、まずアルファ波が正常化してリラックスするのですが、ベータ波にも興味深い動きが出てきます。ベータ波は活動しているときに活性化するものだから、サウナに入ってじっとしていると、アルファ波が活性化して、ベータ波は落ちていくのが普通だと思いますよね? でも「ととのう」と、脳の一部分……発想やインスピレーションを司る部分だけ、ベータ波が活性化するんです。もう一つ、デルタ波というのもあって、これは人間の意識が下がると反比例して上がるものなのですが、「ととのう」と、このデルタ波は減弱している…つまり脳は覚醒した状態になっている。まとめると、脳科学的に「ととのう」とは、「リラックスしているんだけど、眠いわけではなく頭はスッキリと覚醒していて、発想が活発になる状態」のことだと言えます。
「自分が好きなサウナに入る」というのが一番の条件なので、そこは個人の好き好きでよいと思いますが、ドライサウナとウェットサウナで言えば、一般的にはウェットサウナのほうが乾燥しにくいし、蒸気の対流もあるので体が効率よく温まるということは言えると思います。
水風呂は「17度の温度に1分くらい」というふうに時間で言えますが、サウナについては、なかなか最適な時間を言えないんです。人によっても違うし、同じ人でもその日の体調によって変わってくるから。おすすめしたいのは、脈拍で決める方法。自律神経の状態がいちばん反映されやすいのが心拍数なんです。サウナは軽いエクササイズくらい心臓に負荷をかけるので、あらかじめ軽いエクササイズをしたときの心拍数を測っておいて、サウナでその心拍数になったら出ればいい。僕は樹脂製のスマートウォッチを着けて入っていますが、手首に指を当てて脈拍を測る方法もあります。軽い運動をしたときの脈拍が128なら、BPM(※テンポのこと)が128の曲を脳内で再生して、そのリズムとぴったり合えば、それが出るタイミングだということになります。
水風呂に抵抗がある人って、体が十分に温まっていないことが多いんです。本当に体が熱かったら、水風呂が刺激的なのは最初だけで、あとは気持ちよく感じるはずなので。だから水風呂に抵抗がある人は、まずサウナで十分に温まることを心がけてください。水風呂で最初に冷たいと感じるのは足を入れた瞬間ですが、足って意外と温まっていないことが多いんですよ。サウナ室での温度は頭と足で15度くらい違うので、あぐらをかいたり、足をのばすなど工夫して、全身くまなく温まってから水風呂に入るとよいと思います。
温泉は副交感神経がゆるやかに上がるし、水圧のマッサージ効果もあるので、ゆっくりリラックスするのに向いています。サウナは負荷をかけ自律神経に反動をつけて深くリラックスさせるものなので、温泉とはちょっと違いますね。純粋にリラックスしたいだけなら温泉でもよいですが、「リラックスしているのに頭がシャキッとする」という効果を味わいたい人にはサウナをおすすめします。
先ほど説明したように、「ととのう」ことで脳が覚醒してインスピレーションを得やすくなる、というのは大きなメリットです。短時間でコンディショニングができることもその一つ。ビジネスマンは常にストレスにさらされてイライラすることが多いと思いますが、じつはストレスは自分では認識しにくいんです。常にストレスを感じていると、だらだらと交感神経を使い続けて、だんだん自律神経の機能が落ちていく。でも自分ではその自覚がないまま、さらに機能が落ちていって、機能不全になり具体的な症状が出てやっと気付く…ということになってしまう。サウナに入ると、だらだらした負荷ではなく、ドカンと強い負荷がかかって自律神経がリセットされます。それでリラックスしていると、自分の正常な状態……ゼロの状態がわかるんですよね。だからサウナに入って「あれ? すごくスッキリした!」と思ったら、かなり自律神経の機能が下がっていた証拠かもしれない。そうやって自分のコンディションを把握できるというメリットがあります。
ちゃんとした手順でサウナに入っても「ととのう」の状態にならないのは、そのぶん自律神経が健全な証拠だと言えるのですが、それだと物足りない人がシングル(水温が1ケタの水風呂)のようなエクストリームな刺激を求めるのかもしれませんね。エクストリームな刺激は依存症になりやすいので、医学的にはあまりおすすめしませんが…。
ヒートショックプロテインというたんぱく質があります。体は異常を察知すると体温が上がり、そのあと下がって治りますが、そのときに体を修復してくれるたんぱく質があって、それがヒートショックプロテインなんです。サウナ室では皮膚の表面が40度近くに達するので、ヒートショックプロテインが活性化して肌を修復してくれます。もう一つの美容によい効果は、睡眠の質が改善されること。睡眠は身体すべての健康に関わってきますから、いろいろな面で美容への効果が期待できます。
室温が70度の状態だと、ウイルスが5分で感染性を失うという論文があります。ということは、一般的には新型コロナ対策として換気が推奨されていますが、サウナ室に関しては、換気よりも温度を上げるほうがより強い感染症対策になると言えます。むしろ中途半端に換気して、サウナ室の温度を下げてしまうとウイルスの不活性化に時間がかかる上に、利用者が長くサウナ室にとどまることになり逆効果になってしまう。ソーシャルディスタンスを取る、マスクできない代わりに私語を慎む、などの対策も重要です。そして、もちろん脱衣場など、サウナ室以外の場所では換気を含めて通常通りの感染症対策をしておいたほうがよいです。このように正しい知識を持ってきちんとコロナ対策を行っている施設であれば問題ないと思います。
サウナの醍醐味「整う」を体感するために初心者が知っておきたい正しい入り方を解説する。 ダイエット効果、身体のコリ解消など目的別の入り方も紹介するので、自分に合った入り方が分かるだろう。
サウナ愛好者が実践しているサウナの基本的な入り方をみていこう。準備したいのはフェイスタオルもしくはバスタオルだ。座る場所へ敷くものと身体を隠すためのものだが、最低1枚あれば問題はない。注意点は食後すぐのタイミングや空腹の状態を避けることと、水分をしっかりと取っておくことだ。まずは準備も含めたサウナの入り方を解説する。温泉施設の浴場に入り、かけ湯で汗を流した後、身体と洗髪をすませよう。不潔な状態でいきなりサウナに入るのはマナー違反だ。それから、しっかり汗をかくために全身をよく拭き、身体についた水滴を取ろう。
準備をすませたら、いよいよサウナだ。目安は5分程度、慣れてきたら10分~12分程度にのばそう。サウナから出たら、ぬるめのシャワーで汗を流す。その後の水風呂の時間は30秒~1分程度を目安にしたい。身体を冷やさないように休憩をした後で、2度目のサウナに入る。サウナと水風呂を1セットとし、3セット程度繰り返すのが基本だ。サウナ愛好者が夢中になる「整う」とは、一種の陶酔感を指す。ここで「整う」のに欠かせないのが「水風呂」だ。温かいサウナと冷たい水風呂へ交互に入ることで交感神経が刺激され、血流が良くなることで陶酔感を得やすくなる。「整う」という感覚は、はじめてのサウナで感じる人もいれば、何度入っても感じない人もおり、個人差がある。一般的には水風呂から出た後の休憩のときに体感する人がもっとも多いといわれている。
サウナに入ると以下のような健康効果が期待できる。
目的の効果を得るのにおすすめの入り方を紹介しよう。身体のコリを解消したい方には高温短時間浴がおすすめだ。熱め(90~100度前後)のサウナに5~8分程度入ろう。段上になっているサウナは上段が一番暑く、下に下がるほど10度ずつ温度も下がっていく。そのため凝りを解消するには熱めの上段を選ぶことをおすすめしたい。サウナから出たらシャワーを浴び、汗を流す。水風呂には入らず、高温のサウナで短時間皮膚を刺激するのがポイントだ。
これに対し、ダイエット効果を狙う人は繰り返しサウナに入るといい。あらかじめ湯船で身体を温めたら、タオルで身体を拭き、10~15分サウナに入ろう。90~100度前後の熱めのサウナを選択し、こちらも座る場所は一番熱めの上段がよい。ぬるめのシャワーで汗を流し、休憩を5~10分程度はさんだ後、もう一度サウナに入る。1セット目より短めの8分程度入り、5分休憩、次は5分サウナに入り、3分休むというように、サウナに入る時間を徐々に短くしながら3~4セット繰り返すのがポイントだ。身体を冷やさないことが大切なので、水風呂には入らないでおこう。
また、安眠効果を目的とするなら低温浴がおすすめだ。70度程度の低めのサウナ、もしくは90~100度のサウナであれば低段に座り、15~20分程度入ろう。その後、シャワーで汗を流し、温かくして30分程度休んだら終わりだ。身体が温かいうちに寝るのがポイントである。この方法を試せば、初心者でも「整う」感覚がマスターしやすいだろう。目的に応じて自分にあったサウナの入り方を選んで欲しい。
サウナは、種類によって温度も違えば、効果も異なってくる。求めているものに応じて、入浴方法を変えてより充実した「サ活」をエンジョイしよう。異なる。温度も異なれば、効能も変わってくるので、ここでサウナの種類別にそれぞれの温度と効能を解説する。
日本でもっとも一般的なサウナ。汗をかいてもすぐ蒸発するため、ベタベタしないのも特徴。疲労回復や、肩こり、腰痛などに効果があるとされている。
遠赤外線効果により身体の芯まで温めることができ、かつ温度もドライサウナよりも低いので長時間入っていることができる。返せば、温度が低いのでゆっくりと入っていたい人や、育成光線を発する遠赤外線サウナもあることから女性にも人気。
蒸気をサウナ室内に充満させたスチームサウナ。暖かい蒸気によってじんわりと身体に熱が伝わり、良質な汗をかくことができる。
ミストを室内に噴霧させ、ドライサウナと対照的に低温多湿なのがミストサウナ。暑苦しさを感じにくく、身体への負担も少ないため、長時間入ることが可能だ。低温で身体を温めることにより副交感神経が優位になり、リラックス効果を得やすくなる。睡眠の質を上げたいなら、ミストサウナがおすすめだ。
サウナと水風呂を往復するのが、サウナーの嗜みだ。「今日は◯セット行ってきた!」という会話も、水風呂を楽しんでからこそ得られる「サ道」のキホンの「キ」だ。サウナで温めた身体を水で冷やされることで、脳は体内は身体を温めようとする。それで得られる主な効果は以下の3つ。
これに加えて、心身のバランスを調整にも寄与する。何も考えずじっとしている時間は瞑想効果にも似た効果を得られるだろう。また、自律神経のうち、交感神経は体を温めることで、副交感神経は体を冷やすことで活発になる。サウナの後の水風呂は、これらのバランスを保つのに効果があるとされる。さらに、湯冷めしにくくなるという効果も。水風呂に入ることで皮膚や毛穴が収縮し、体内の熱を閉じ込めようとするため、湯冷めしにくくなるのだ。
サウナ、水風呂、休憩を繰り返すことにより、心身が整った状態を指す。サウナハイ、サウナトランスとも。
サウナ愛好家のこと。サウナに通ったり、サウナを求めて各地を訪れるサウナフリークのこと。
グルシンとも。18度前後が一般的な水風呂の温度に対し、10℃以下のこと。1桁であることから。
サウナ→水風呂の後に、外気にあたりながら身体を冷ますこと。
サウナーたちが常連で通うサウナのこと。ホームとも。
サウナ室を温める装置。薪や電気、ガスと熱源はさまざま。輻射式の遠赤外線型、対流式のストーン型なども存在する。
サウナストーブの上に置かれた石。熱源にもなり、水やアロマウォーターをかけることによってロウリュが行われる。
サウナ室でベンチに敷かれたシート。施設によって、タオル、ビート板などがある。
サウナ→水風呂などを繰り返し意識が朦朧としている人。もしくはその様。
サウナ内に設置されている時計。長針は一周で1分、短針は一周で12分。
サウナ内でかぶる布製の帽子。最近愛用するサウナーが増えている。
サウナは美容や健康など様々な効果があります。しかしサウナは温泉施設などでしかなかなか入ることができません。頻繁に通うことは難しいですよね。そんな時、自宅にサウナがあったらいいのにと思いませんか。自宅にサウナがあれば他の人の目を気にせず、ゆっくりとくつろげます。今回は自宅で簡単にサウナを楽しむ方法や本格的なサウナの取り入れについてご紹介します。
サウナはお湯につかるよりも発汗効果が期待できます。デトックス効果や、冷え症改善など、とても健康にいいものです。また、血行が良くなり、新陳代謝が活発になるため、運動と組み合わせることでダイエットの効果が出やすくなります。健康のためにもサウナが自宅にほしいところですね。サウナは工事を行えば自宅に設置することができます。でも、工事費用や設置場所など気になることは多いでしょう。せっかく工事をしてもサウナに入る時間がなかったりと、使わなくなってしまってはもったいないですよね。サウナ工事できないけど、自宅でサウナに入りたいという場合は自宅のお風呂をサウナにする簡単な方法があるので試してみてはいかがでしょう。
自宅で再現できるサウナはミストサウナというものになります。温度は40度前後と低いですが、湿度をあげることで実際の温度よりも暖かく感じられます。湿度は温水を霧状にして噴出させることで80%から100%まで上げることができます。
シャワーの温度を暑めに設定して、全身にかかるようにします。この時、浴室のドアや窓はしっかりと閉め、換気扇も止めておく必要があります。すると、浴室は湿度が高く、暖かくなり、サウナのような状態になります。シャワーヘッドを霧状にお湯が出るようなものに変えておくとよりサウナに近づきます。この方法はガス代や水道代がかかるため、毎日行うのは難しいでしょう。
水道代やガス代を節約したいという場合は湯船につかりながら傘をさすという方法があります。湯船から立ち上げる湯気が傘の内側にたまります。傘をさしている範囲にミストが降り注ぎ、サウナのような状態になります。この方法で必要なのは安価なビニール傘だけです。外で使用した傘は汚れているため、新しい傘を使うようにしましょう。
浴室で傘をさすことに抵抗があるという人は、加湿器を使うことをおすすめします。暖かい蒸気が出るタイプのものであればミストの効果が期待できます。アロマオイルなどを使えば、香りも楽しむことができ、リラックスできるでしょう。加湿器を使用するときは、加湿器が濡れないように注意が必要です。電源部分を濡らしてしまうと、故障する恐れもあります。
お風呂のふたを首元まで閉めたまま湯船につかると、ふたに蒸気がさえぎられて浴槽内がミストサウナのような状態になります。お風呂にあるものでできるので、とても簡単です。半身浴をする時におすすめです。自宅でサウナをつくる場合、利用した後はしっかりと換気して蒸気を追い出しましょう。そのままにしておくとカビが発生しやすくなります。また、サウナは無理して入ったり、長時間入っていると体調が悪くなることもあります。疲労がたまっていたり、具合が悪くなってきたら無理をせず、すぐに利用をやめましょう。
自宅でサウナに入ることができれば、わざわざ温泉施設に行かなくてもいいということになります。温泉施設までの移動時間や、利用料金が必要ないことも大きいでしょう。また、サウナは健康にいいと言われています。自宅にサウナがあれば、毎日のように利用することができます。自宅にサウナがあれば、好きな音楽を聴いたり、好きな飲み物や食べ物を楽しみながら自由に過ごすこともできます。温泉であれば他の利用客に気を使わなければいけないところもあると思いますが、自宅であれば、その必要もありません。お金もかからず、ゆっくりと簡単にサウナを楽しむことができるでしょう。
サウナはちょっとした工夫で自宅の浴室で楽しむことができます。しかし、もっと本格的なサウナが欲しいという場合は、サウナ設置工事を行うといいでしょう。ミストサウナであれば浴室に設置するだけなので、新たにサウナ用のスペースを確保する必要がありません。ミストサウナは浴室暖房乾燥機の機能の一部としてついていることが多いです。浴室のフォームを行うタイミングで、設置するのもおすすめです。壁掛け式のものであれば、配線や給排水管の工事は必要ですが、後から設置することも比較的簡単です。ミスト機能だけのものもあるので、すでに浴室暖房乾燥機があるという家庭でも、簡単に導入することができます。
サウナはとても健康にいいと言われています。湿度を高くすれば自宅でサウナを楽しむことができます。サウナを楽しんだ後はカビが発生しないようしっかりと換気することが大切です。本格的なサウナが欲しいという場合はサウナ設置工事を検討してみてはいかがでしょうか。